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亡き母を偲ぶ(2)
2008-08-15 Fri 09:10
お袋が亡くなって、初めて知った。

玄関にある靴入れ、親父の皮靴2つのほかは、すべてお袋の靴、サンダルなどだった。

そこに入り切らないものは、きちんと整理して、靴箱に入れて、屋外通路に並べてある。

ブランド品ではないが、どれも物はよく、デザインセンスもいい。

ほとんど新品に近いものも多い。

これだけのものをよく買い集めたものだと感心してしまう。

だが家族の中で、誰もお袋に意見する者はいない。

自分で稼いだお金だから、靴をいくつ買おうが、何をしようが、自分の好きなようにすればいい。

かつて東海地方を襲った集中豪雨。

我が家の玄関に水が入ってきて、見る見るうちに水位が高くなってきた。

そしてついに床の上まで水位が上がってきた。

住民に避難勧告が出た。

記憶が定かではないが、親父と息子2人の3人は、救助ボートに乗って、中学校でも避難したのであろう。

ところがお袋は一人自宅に残った。

お袋にとっては、命の次に大事な株券などの財産を残して、避難するわけにはいかなかった。

そのまま水位が上がって、住まうところが無ければ、屋根に上って一夜を明かしたかもしれない。

家族を守り、一家を支えたのは、お袋だった。

とにかくどんなことにも一生懸命だった。

若い頃には、朝5時に起きて、洗濯、食事の用意。

7時半には食事が終わって、後片付け。

8時から内職。そしてラジオ短波放送のスイッチを入れる。

株式市況を聞くのが日課だった。

高度成長とともに歩んだお袋は、一山当てた。

生前、お経は来示短波を流してくれていい、と冗談を飛ばしていた。

お袋のひつぎには、愛読書の会社四季報が入った。

お袋に思いが詰まった会社四季報には、人生が凝縮している。

お袋は、会社四季報を天国まで持っていった。
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