スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
永遠の眠りに付いたお袋
2008-08-08 Fri 22:53
茫然自失、自己の存在を見失った。

7月25日、早朝、お袋が息を引き取り、永遠の眠りに付いた。

5月下旬、あんなに元気で、2人でチョコアイスクリームを食べたのに、6月1日、突然、食事が取れなくなり、一人で歩けなくなった。

そのときは、年内か来年の命とつぶやいていたのに、会うたびに死期が早くなって、8月第1日曜日の夜、二人で寝ようと電話で話したら、「もうそこまでもたない」と冗談交じりに電話を切られた。

そして亡くなる数日前には「いつお迎えが来てもいい」と達観していた。

2人の息子と兄嫁から、大切にされ、「幸せ」「感謝」「ありがとう」と幾度も口にした。

息が止まって、開いていたが口が閉まってしまった。

手をさすっても、呼んでも反応が無い。

あふれる涙は、もう止まらない。

兄嫁に「よくやってくれました。本当にありがとう」と声をかけたのが精一杯だった。

兄嫁は「おばあちゃんが大好きだった」と答えてくれた。

お袋のもともとの家系はいい。

何十丁簿という大地主で、造り酒屋の孫、直系宗家。

大屋敷は、普段、大門にある小門を利用するが、つつじが咲くころに年に一度だけ、大門を開く。

近所の人たちが、弁当を持って、行楽に訪れたという。

子どもたちは、乳母日傘で育ったという豪商も、保証人になったばかりに、没落。

セリで蔵から持ち出された骨董品は、お寺の本堂に並びきれなかったという。

お袋の子ども時代、親類の宝石時計店からかわいがられ、贈られたイヤリングを耳にして、高級腕時計をして、ルーペや顕微鏡をもって、小学校に通ったという。

その恩義をお袋は生涯、忘れなかった。

時計店のご主人は若くして亡くなり、おば様は外に働きに出ることなく、遺産で子ども4人を育て上げたが、老後は悲惨。

お袋は、服上下から、ぞりまでをプレゼントしたり、喫茶店、飲食店に誘って、「娘より大事にしてくれる」と感激された。

家族が基本。他人は信用しない。

だが、ひとたび信用すると、とことん付き合う人だった。

工務店の棟梁がお通夜に来てくれた。

リフォームやら水道行為業者ら営業が来ても、全て断るのも、仕事ぶりと人間性が気に入った棟梁との深い付き合いがあるから。

美容院の先生も、通夜に駆けつけくれた。

名古屋近郊から岐阜県境に独立開業されたが、腕と人柄で、わざわざ何十キロと離れた美容院に、兄嫁の運転する車で通う。

ボブカット、おしゃれなお袋のお気に入りのヘアスタイルは、何十年も変わらない。

家族の中で、家族の悪口を言うと、たちまち機嫌が悪くなる。

他人に家族の悪口は一切言わないし、いい事でも、あまり語りがたらない。

人を騙すことはしないし、また騙されない人だった。

お袋には、ごまかしがきかない。

だから正直に話すしかなかった。

子どもの頃、聞かされたことわざがある。

「人を呪わば、穴二つ」

「人を悪く言ったり、人を陥れようと穴を掘っていると、自分が落ちる穴まで掘っている」と説明を受けた。

気位が高く、気高く生きた人生だった。
スポンサーサイト
別窓 | 日記 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<亡き母を偲ぶ・最期の言葉 | 満ちると欠ける〈恋と月〉(^ε^)-☆Chu!! | 友達申請>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 満ちると欠ける〈恋と月〉(^ε^)-☆Chu!! |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。